こちらの青い芝は

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Jリーグ(ガンバ大阪)とお酒の話など

秋の日は釣瓶落としー11/30 G大阪 4-1 松本山雅 [パナスタ]

■ざっくりとしたまとめ

前節残留を決め、パナスタでのホーム最終戦に臨むガンバ。
他会場の結果次第では残留の可能性が残る松本山雅を迎え撃つ。
序盤からガンバがボールを保持しながら試合を展開する。

最初のビッグチャンスは松本。棒立ちの守備陣の裏にスルーパスを通され永井がシュート。
しかしこれはポストに当たり早々の失点は回避。

その後、コーナーキックのこぼれ球をヨングォン(多分)→小野瀬とつなぎ右足一閃。
貴重な先制点を挙げる。

30分には矢島のヘディングシュートの跳ね返りを井手口、
45分にはアデミウソンの折り返しをまたも井手口と順調に追加点をゲット。
後半には、アデミウソンが矢島のクロスに合わせて得点。

終盤に水本に1点返されるも、4-1で試合終了。
ホーム開催でのリーグ戦4得点は、10/4の札幌戦(5得点)に次ぐ二番目に多い数字。
パナスタでの最終戦をゴールラッシュで締めくくった。
また、他会場では湘南が勝ったため、磐田と松本は今節でJ2降格が決まる。

試合後はキャプテン・三浦と宮本監督のあいさつなどセレモニーがあった。
ちなみに終盤、相手GKと衝突した宇佐美は脳しんとうの疑いがあるため病院へ向かったとのこと。

■余談のようなもの

土曜の試合について今さらブログ書くのもなんですが・・・。
ガンバは前節で残留が決まり、対する松本は残り2試合何がなんでも勝たねばならぬという、
BS劇場なら何か波乱がありそうなマッチアップだっただけに試合前は不安でした。
ふたを開けてみると効果的に得点を重ねて快勝。
いろいろと課題もあるでしょうが、何はともあれホーム最終戦でしっかり勝ちきれてよかったです。


試合とは関係ないですが、長野パルセイロ所属の明神智和が本日引退を発表しました。
ちょうど筆者がJリーグを熱心に見始めたのは2006年前後なので、例の中盤が席巻していた時ですね。
それもあってか、彼はとても思い入れが深い選手の一人です。
指導者としてキャリアを歩むのか、それとも他の道へ進むのか。動向に注目したいところ。
ファンとしては「ガンバに戻っておいで!」と思うのですが、どうなるでしょうか。

談合などなかった - 11/23 G大阪 2-0 仙台[パナスタ]

■ざっくりとしたまとめ

今節にも残留を確定させることができるガンバはホームで仙台を迎え撃つ。
センターバックは菅沼を起用。倉田は川崎戦の負傷から順調に回復してベンチ入り。
序盤はスキの多い守備陣が長澤などからボコられ、伝統芸の恩返し弾を食らいかける。
しかし相手の決定機逸や東口のファインセーブなどもあり無失点にしのぐ。
攻撃では左で整えて小野瀬に向けて大きくサイドチェンジ、という形を連発。
小野瀬からクロスを供給し続けて仙台守備陣を脅かすも、前半は崩し切れず無得点に。

後半に入っても基本的な攻め方は変えずに望むガンバ。
攻めながらも崩し切れず嫌な空気が出てきた中、相手のパスミスから宇佐美が一気に抜け出し先制点。
その後、またしてもカウンターから宇佐美とアデミウソンのコンビネーションで崩して追加点。
交代はめでたく負傷から復帰した倉田、その後パトリックとスサエタ。
仙台は長澤交代後もハモン・ロペスを軸に何度かよい形を作るも、ガンバの守備陣が踏ん張りゼロ封。
井手口が果敢なプレスからボール奪取を繰り返し、相手の攻め手を潰し続けた。

このまま2-0で試合終了し、これでガンバは残留確定。残りはホーム松本戦とアウェイ浦和戦。
共に残留未確定のチームだけに、モチベーションが難しくなる立ち位置になった。
だからこそ、そういう相手にしっかり結果を残して来期への糧にしてほしいところ。

■余談のようなもの

今日ガンバと仙台が引き分けでも残留はほぼ確定だったそうで。
前半は強度の高さと前節見せたフワフワ感が同居していた内容だったので、
「立ち合いは強く入って(以下略)」な展開になってんじゃねえかと思いました。
後半は、そんな不安を一蹴するがごとく宇佐美が爆発。
自身3試合連続ゴールに加え、アデミウソンのゴールをお膳立て。正に王者の所作を魅せました。
得点シーンの少し前にシュートを大きく外したのを見て、
「もう足止まってるし、シュートが枠に行かないなら変えた方がいいんでない」と思ってましたが、
その数分後に手の平を返させてくれました。われ、足溜めとったんかい。
ドローのまま終盤までいくと談合試合になるんじゃないかとハラハラしていたので、
何はともあれ勝ち切れて良かったです。

ラストプレイでスサエタと藤春に決定機が訪れるも決めきれませんでした。
藤春は13km以上走り切りスプリントは46回とすさまじい記録。
今節は特に攻守に上下動を繰り返しただけでなく、さらに小野瀬のクロスに大外から合わせに行く、
想像するだけで足がもげそうな仕事をこなしました。それだけにご褒美ゴールがあればよったですが。
スサエタも最後のシーンで決めていれば残り2試合の出番が増えたかもしれないので悔やまれます。

余談中の余談ですが、今節は毎年恒例「秋穫祭」の開催日。
例年よりイベントブースが豪華でテンション上がりました。
ちょうど倉田選手が復帰した試合と重りましたし、来年もぜひ縁起物のイベントになってほしいです。
昨年爆速で売り切れたさんまの塩焼きが今年は残り数匹のところで確保できました。
さんまをつついてビールを飲んで、試合はいい形で勝利。よき週末でした。

さて、本日はJ2最終節。自動昇格枠残り一つを横浜FCと大宮が争います。
14:00から横浜FC vs 愛媛、大宮 vs 金沢。
うーん、悩ましいところですがBS中継のある前者を観戦するとします。
「このままいくと・・・」の表を肴に日曜の昼から飲んだくれたいと思います。

また兆しだけ - 11/10 G大阪 1-2 大分[昭和電ド]

■ちゃぶ台を返したくなりつつ書くざっくりとしたまとめ

今日の試合で勝利すれば、他会場の結果次第で今期の残留が決まるガンバ。
前節と同じスタメンでアウェイ大分戦に臨む。
前半は中盤の流動的な動きで相手を翻弄して優位に試合を進める。
早い時間に宇佐美が先制。ゴールに至るまでのつなぎも相手を置き去りにする素晴らしい流れだった。
その後はチャンスを作りながらも決めきれず。
そうこうしているうちにゴールから遠い位置で与えたファウルから生まれたスキを突かれ、大分・三平に決められて追い付かれる。
後半は大分優位で試合が進み、またしてもセットプレーから失点。ファーサイドでフリーの選手を作られるお決まりのパターン。
ガンバはスサエタ、パトリック、福田と投入し得点を狙うが届かず。
そのまま1-2で敗戦。先制し、前半は優位に試合を進めながらも、後半以降は相手が一枚も二枚も上手だった。

■余談のようなもの

先制点を含めた前半が良い内容だっただけに、追加点を奪いたかった試合でした。
後半に入ると大分が修正してきたのか、立場は逆転。
勝ち越される前に交代選手などで流れを変えたかったですが、そうもいかず。
今期の宮本監督は準備してきた形が崩れると立て直すことができないですね。
今日は終盤に福田投入後に4バックに変えて、最後の圧力を掛けにいきましたが好転せず。
栓無き結果論ですが、勝ち越される前に動く選択肢もあっただろうに・・・。
今日も動くのが遅かった印象です。まあ押されててイライラしていたからそういう印象になるんでしょうけど。

個人的に期待していたスサエタも周りとタイミングが合わないシーンが散見されました。
スペースにパスを出してくれる矢島となら相性いいかも、と思っていたら矢島との交代でした。うーむ残念。
見てみたかったインサイドでの起用でしたが、今のメンバーの中で置きどころがないっていう評価なのは理解できました。
もちろんスサエタ一人の問題ではなくて、足元でボールをもらいたがる選手が多いのもあるでしょうけれど。
今節サクっと残留を確定させて、残り試合はスサエタと周りを合わせるために積極起用して・・・
なんてえこひいき視点で妄想もしましたが、そう思い通りにはいきませんね。そりゃそうか。

一方11:00に行われたユースカップの準決勝(福岡戦@レベスタ)では先制して追い付かれながらも勝ち越してアウェイで3-1で完勝。
同じく九州の地で行われたトップの試合とは対照的な結果でした。
いつもなら鬱屈とした思いを若い世代の躍動で晴らすという身勝手なサイクルで自己完結しています。
しかし今期のJ1も残りわずかとなる中、やっぱりトップチームが来年上位に食い込める質のサッカーを見せてほしいなと思います。
前半はその兆しが見えたような気がしただけに。

月曜日の週末 - 11/3 G大阪 3-0 湘南 [BMWスタ]

■ざっくりとしたまとめ

ルヴァンカップ決勝によるリーグ戦中断を挟んでアウェイ湘南戦に臨むガンバ。
最終ラインにはここしばらく先発が続いた高尾に代わり菅沼、中盤は負傷欠場の倉田に代わり遠藤が先発。
前半開始早々、コーナーキックを相手にクリアされるがこぼれ球を小野瀬がダイレクトで合わせて先制。
その後は湘南のプレスやセカンドボールの回収によって重心が徐々に下げられながらも、得点は許さず踏みとどまる。
先制後前半終了間際、バイタル付近まで侵入した遠藤から宇佐美へとつなぎ、右足一閃で追加点。
後半頭から湘南は梅崎を投入し、チームを鼓舞して活性化を図る。
受けに回りたくないガンバは50分、サイドに入れられたボールを藤春がカットして、クリアボールを宇佐美が持ち込み今度は左足で追加点。
3点リードとなった後も、渡邉、コンチャ、パトリックと攻撃に比重を置いた交代を行いさらに得点を狙う。
湘南もセットプレーから決定機を生むなどするが、無失点で耐え切り試合終了。
6月の松本戦以来となるアウェイでの勝利を飾る。

前節同様9位をキープし、勝ち点は38まで積み上げて得失点差も+1まで上昇。
次節にも結果次第では今シーズンの残留が確定する(らしい)。

■余談のようなもの

何より結果が重要な終盤戦で3点差の快勝、大変素晴らしいです。
10'、45'+1'、50'と非常に良い時間帯に得点を重ね、終始優勢で試合を運べました。
小野瀬の先制点はダイレクトで打つと即座に決めた判断が非常に良かったですね。
あと2得点を挙げた宇佐美、2本ともあっさり決めてますが結構難しいシュートだったように思います。

負傷欠場の倉田に代わって出場したのは遠藤(矢島の代役が遠藤で、倉田の代役が矢島だったと言えなくもないですが)。
矢島とポジションを変えながら、井手口は強靭なスタミナで猟犬と化し、中盤三人はさすがの良い仕事でした。
矢島はリオ五輪代表のときのイメージが強いので、前目でプレーする方が色々アイデアを出せていたように見えます。

少なくとも大分戦と仙台戦は倉田抜きで戦わないといけないので、残り試合はどういう起用になるか楽しみです。
個人的にはスサエタを見てみたいんですけど、どうも宮本監督にとっての優先度は低いようで。
本職の右サイドは小野瀬が素晴らしいですし、守備時は5バック気味になるので置きづらいのはわかりますが・・・。
短いながらに出場した試合では「おおっ!」と思わせるプレーをするので、やっぱりもったいないと感じます。
(ていうか夏のウインドウで緊急補強した選手を起用するポジションがないっていうのはどういうことなんだと)
パスの出し入れやポジショニングなど見てると「インサイドいけるんじゃね?」と思えるので、どっかで見たいもんです。


ダラダラ書いているうちに貴重な祝日のお昼になってしまいました。
14:00からはU23の試合なので、ビール片手にDAZN観戦します。あと30分で何かつまみを作らないと・・・。
なんやかんや言いながらも、ガンバが勝った週末はお酒がおいしいです。

そろそろタイトルをちゃんとホームアウェイの順に書かないとと思いつつも、
シーズン途中で変えるのはなんか気持ち悪いのであと数試合はこのままいきます。

倉田選手の負傷についてガンバ大阪の公式発表 ~ついでに脳しんとう復帰プログラムを調べてみた~

■倉田選手の負傷について

10月19日のホーム川崎戦で、倉田選手が頭部を負傷し退場。ヘディングシュートを撃った際、川崎の選手と頭部同士が強く衝突したことによるものでした。

試合当日は救急車で搬送されたとの情報もあり、非常に心配しました。

そして21日、ガンバ大阪のリリースがありました。

「脳震盪(のうしんとう)、左頬骨骨折(ひだりきょうこつこっせつ)」とのこと。

[参考(公式Twitter)]

 

例のごとく全治にかかる日数などは非公表となっておりますが、サカダイWebの記事によると「全治3~4週間の負傷と診断された」とありますので、これは取材して得た情報かと推測します。

[参考]「命に別状がなくてよかった…」G大阪の倉田秋が脳震とう、左頬骨骨折で3~4週間の離脱 | サッカーダイジェストWeb

 

残留争いが激化する中で倉田選手の離脱は非常に痛いですが、命に別状がなかったことにひとまず胸をなでおろしました。

 

■「脳しんとう復帰プログラム」って何?

で、この機会に脳しんとう復帰プログラムの内容について調べてみました。

脳しんとうになったら消化しないと復帰できないよっていうもので、大体1週間くらいかかるという程度の認識でしかありませんでした。ただ、選手によっては次節に復帰したり、大事を取って出場が見送られたりとさまざまです。なので、そもそもどんなプログラムなのか、症状によって内容が異なるのかなどなど、気になっておりました。

 

検索してみたらすぐにJFAガイドラインが出てきましたので抜粋します。さすがに表をそのままスクショするのはいかんかなと、スプレッドシートに転記してそれをスクショして貼り付けという煩雑な手順でやってます。効率のよい方法をご存じの方はご教示ください・・・。

[転記元]

競技中、選手に脳振盪の疑いが生じた場合の対応【サッカー日本代表、Jリーグ対象】

<以下、転記>

1: 競技中、選手が頭頸部を強く打ったと主審が判断した場合、主審はすみやかに当該選手のチームドクターをピッチ内に呼び、チームドクターは診断をする。主審の判断、またはチームドクターからの要請を受けた主審からの合図により、ハードボードの担架を適宜ピッチに入れる。

2: チームドクターは、当該選手に脳振盪の疑いがある場合、自分の拳を頭の上に乗せ、主審に「脳振盪の診断を始める」旨伝える。

3: それにともない、主審は時間の計測を始め、最長3分間を診断の時間として認める。

4: チームドクターは、脳振盪評価用紙(Pocket SCAT2)等を使用するなどし、適切な診断を行う。

5: 早くに診断が終わった場合には、その時点で試合再開とする。3分間を超えても、診断が終わらなかった場合、主審は当該選手を一旦ピッチ外に出し、プレーを再開させ、チームドクターは引き続きピッチ外で診断を行う。

6: 主審は、チームドクターの許可がある場合に限り、選手が競技に復帰することを認める。

7: 主審は、脳振盪の診断のために使用された時間を把握し、その時間を通常のアディショナルタイムに追加する。

なお、脳振盪と診断された選手は、脳振盪からの復帰プログラム(表1)にもとづき、段階的プログラムを組んで復帰するようにする。

脳しんとう復帰プログラム(JFA)-表1「脳振盪からの段階的復帰」

脳しんとう復帰プログラム(JFA)

<転記終了>

 

ちなみにこれはチームドクターが随行している日本代表戦、Jリーグのトップチームにおけるものだそうです。これら以外で医療環境が整っていないケースで発生した想定のガイドラインもありましたが、復帰プログラムは同じものでした。

上記の通り、復帰プログラムだけでなく試合中の対応についても詳しく書かれていたので併せて転記しました。かなり細かい内容であることがわかるかと思います。

改めて見るのが怖かったですが、今回の倉田選手の負傷シーンをDAZNでも見返してみました。随時リプレイなどが挿入されたのもあって、ここにある「自分の拳を頭の上に乗せ、主審に『脳振盪の診断を始める』」ことを示す動きは確認できませんでした。実際に行っていたのか、口頭の申し出でも認められるのかは不明です。ただ、一連の知識を持っていると、現地観戦で一瞬見逃した隙にこういう事態が起こっても変にヤキモキする必要はないのかなあと思います。ふざロスだと怒ったりとかね。もちろん負傷の度合いを心配するのには違いありませんが。

 

先日ラグビーの試合を見ていると、頭部を強打した場合は診察のため一時交代をするシーンがありました。ぜひサッカーでも同様のルールを導入してほしいなと思います。

[追記]このルールの導入を検討しているというAFP通信の記事を見つけましたのでご参考までに貼っておきます。

[参考]サッカーで脳振とうの新ルール検討、一時的な選手交代を可能に

 

■で、今回調べる対象だった復帰プログラムについて

URLを貼った方のページでは記載がありませんでしたが、各ステージごとに最低一日費やすように求められています。また、各ステージで脳しんとう関連の症状(頭痛や吐き気など)が出た場合は24時間の休息を取り、症状の出ていなかったステージからの再開となるとのことです。最後のステージ6が通常の競技参加=試合復帰となりますので、仮にスムーズにいけば約1週間で復帰という事前の認識は概ね合っていたようです。 

選手によって1週間後の試合に出たり出なかったりとバラつきがあるのは、どこかのステージで休息を挟んだ、あるいはステージ5の練習復帰まで消化したものの、それまでのステージ消化のための離脱によってコンディションが試合にでる水準まで上がらなかった、次節に向けた戦術的な落とし込みが間に合わなかった、などの要因が考えられそうです。事前に想像していた症状の重篤度などでプログラムが分かれているということではないようです。

いろいろ総合すると、今回の倉田選手の全治3~4週間という報道については頬骨骨折の治療期間が大半を占めるかと素人推測をしますが、骨折の治療期間中に初期ステージのプログラムを消化できるのか、そのあたりは今回調べた限りではわかりませんでした。

 

■彼のアレが効果的らしい

そのままあれやこれやと調べてみると、マウスガード(マウスピース)の装着は脳しんとうの予防に効果がある、という記事を見つけました。

アメフトやボクシングなどでは装着の義務化、ラグビーやホッケーなどでは一部着用義務(アンダー年代など)とされており、競技によっては色などの規定もあってボクシングだと赤は禁止されているようです。出血の度合いがわかりにくくなるからですかね。

で、サッカーはというと「着用可」だそうです。ガンバサポのみなさんはおそらくダイキ・ニワの姿が浮かんだかと思いますが、そのほか思い出す限りでは豊田陽平選手も付けてますよね。再発や後遺症のリスクがある怪我ですし、この機会に倉田選手も装着してみてはいかがかと老婆心ながら考える次第です。

 

■突如よみがえる記憶(余談)

自身を顧みると、中学年代以降は陸上競技の経験しかないので頭部の接触についてはほとんど考えることはありませんでしたが、よくよく考えてみると投てき競技の練習を行っているそばだとか、学校内の共用グラウンドでいろんな球技のボールが飛び交う環境下で練習していました。

とはいえそんなに危ない目に遭った記憶はないなあ思った矢先、高校時に完全装備のアメフト部員と衝突して走行レーンから2つ3つ分くらい隣まで吹っ飛んだり、サッカーボールが死角から飛んできて側頭部にあたったりした記憶がよみがえりました。確か当時はどこにも異常がないと自己判断して練習を続けたはずですが、もしその時に頭痛や吐き気などの症状が出ても、軽いものなら無視していたかもしれません。

必ずしもみんなが医療環境の整った場でスポーツできるわけではありませんが、一通りの知識を頭に入れて、疑わしきはすぐに医師や保健教諭の診察を、っていう意識が大事だなあと改めて感じました。それはスポーツに限らないか。

 

長々書きましたが、倉田選手の順調な回復と今後の安全な競技生活をお祈りします。

男は不安定 - 10/19 G大阪 2-2 川崎F[パナスタ]

■ざっくりとしたまとめ

直近のリーグ戦(対・札幌)は5発快勝したガンバ。しかしルヴァンではアウェイゴール差で決勝進出を逃すなど対札幌3連戦は内容・結果ともに悪化していき、決して良い流れとは言えない中でホーム川崎戦に臨む。

キーパーと最終ラインはいつものメンツ。中盤は右サイドに福田、左に藤春。アンカーに矢島、インサイドに倉田と井手口。前線はワントップに渡邉千真、下がり目に小野瀬と、今シーズン初めて試す布陣。

前半早い時間にミドルの跳ね返りを渡邉が押し込み先制。その後は前からプレスを掛けてハメようとする川崎と、引いて構えてそれをかいくぐろうと、あるいはカウンターを狙うガンバが拮抗して前半終了。

後半は一転して川崎が押し込む時間が増加。ガンバはこれを押し返すことができず、後半開始から5分以上自陣で回され、最後は決壊して失点。

故障明け以降は無尽蔵のスタミナを発揮できずにいる藤春に替えてスサエタを投入して、小野瀬が位置していた下がり目のフォワードに入り、右に小野瀬と左に福田とポジションチェンジをして打開を図るが、立て直す間もなくレアンドロ・ダミアンに決められて逆転される。

スタジアムに嫌な空気が立ち込めるも、失点直後に倉田がヘディングで押し込み同点に。しかし、このプレイで相手選手と接触して頭部を強く打った倉田は高江と交代。

その後は両者決勝点を狙う展開になるも互いに決めきれずドロー決着。

魂の追撃弾を決めて負傷退場した10番に勝利を捧げることはできず。

その一方、他会場の結果もあり勝ち点で並びながらもガンバは9位に浮上。今年も残留争いは大混戦の様相を呈す。

 

■余談のようなもの

ここ最近、川崎相手にはがっちり守って少ないチャンスをものにする展開で良い結果を積み重ねてきたことを踏まえてか、この日も守備への比重を上げて臨んだ印象です。

渡邉と小野瀬は前からの守備で貢献するだけでなく、攻撃面でも良い連携を見せていました。特に小野瀬はフォワードの一角として先発しても十分すぎるほど貢献できることを示しました。後半サイドに移ってからもいい動きを継続しており、何というか底の知れない選手ですね。

そして、倉田が逆転された直後にすぐさま同点弾をたたき込んだのは正にチームを救う一撃だったと思います。悪い流れに陥りかけていた中で非常に重みのある一点でした。

それだけに、その際のプレーで負傷交代してしまったことが大変悔やまれます。番記者さんのツイッターによると意識はあった上で念のための救急搬送ということなので、重傷でないことを祈るばかりです。

個人的にプレーが見たいなあと思っていたスサエタは途中出場で30分程度プレーできました。スペースへのボールを要求したときにパスが出てこず、なかなか決定的な仕事をする場面は見られませんが、素人目にもうまい選手だなと思うので早々にかみ合ってほしいですね。下がり目のフォワードに小野瀬かスサエタを置く布陣は今日で手応えを得たんじゃないかと思うので、これからもっとプレー時間が増えることを期待します。芝に足を取られたのか、足を気にしながらプレーしていたのが気がかりですが、もっと見たいと思わせてくれる選手です。

 

いつもなら帰ってすぐDAZNで試合見返すんですが、同点のシーン、というか倉田の負傷シーンを見るのがちょっと怖いのでどうしようかなと迷います。試合展開が急にバタバタしたり、同点ゴールも倉田の負傷で素直に喜べなかったりと、なんとも不安定な心境のままですが、この辺で。

ワンナイトじゃないやつを - 10/4 G大阪 5-0 札幌[パナスタ]

■喜びをかみしめて書くざっくりしたまとめ

前節、アウェイ長居での大阪ダービーであまりにも悔しい敗戦を喫したガンバ。

今節はフォーメーション変更、スタメンも入れ替え。東口と最終ラインは3バック採用時のいつものメンツで、三浦、ヨングォン、高尾。中盤のアンカーには矢島、倉田と井手口のインサイドに、サイドは小野瀬と福田。前線はアデミウソンと宇佐美、という顔ぶれに。刷新したというよりは、ホーム大阪ダービー以降続けていたシステムに戻して、井手口と宇佐美を加えた形に。

開始から間もなくアデミウソンがPKを得るも、狙いすぎてこれを外す。

前節同様、基本的には細かいパスをつなぎながら相手を崩そうとする。札幌の守備は前から食いついてくることも多く、前節よりはスムーズに展開。

しかし、序盤のPK以降はシュートまでいく場面、効果的に相手守備を崩すシーンはさほど多くなく、極端に悪くはないが良くもなかった印象。

ハーフタイムに氣志團降臨。代表曲のOne Night Carnivalを熱唱。ガンバボーイもしっかり学ラン姿で登場し、昨年のDA PUMPのときと同じくキレキレの振り付けを披露。

そういえば昨年DA PUMPがパナスタで踊った時、メンバーが一人少なかったらしいと耳にしたことがある。そして、今日の氣志團はドラマーがいなかった。「これはまさか!?」と思い調べてみたら2014年から休業中だった。ホッとしたような、そうでないような・・・。実際そんなことしてたら女性のみのバンドとか呼びづらいか。

閑話休題

後半からは攻撃が活性化。

1点目  アデミウソンが相手の股を通すパス→猛ダッシュPAに侵入してきた倉田

2点目  細かいタッチでつなぎ、宇佐美の鋭いシュート、ていうか復帰後ホーム初得点

3点目 アデミウソンが難しいボール、体勢からヘディングで

4点目 わちゃわちゃした中、最後は藤春が押し込む

5点目 渡邉千真の狙いすましたシュート

と、ここ最近の閉塞感を突き破るような試合展開を見せる。守備陣も、最終ラインで2枚カードが出たのが終盤に向けて気がかりながら、しっかり無失点で終える。

交代はアデミウソン→パトリック、福田→藤春、宇佐美→渡邊。福田は脳しんとうの疑いがあるのか、本人はプレーしようとするも担架で運び出される。

対札幌3連戦の初戦をゴールラッシュで飾る。

■余談のようなもの

先日の鳥栖戦の記事を書いていなかったので、勝ち試合のブログを書くのはずいぶん久しぶりに感じます。あれだけ早く戻してほしかった4バックで前節上手く行かず、今年組み立てた3バックに戻したことで上手くいくんですからわからんもんです。システム以外にもメンバーの調子や相手とのかみ合わせもあるでしょうがね。

とはいえ、後半だけで5点も決めるとは前半終了時点で誰が予想できたでしょうか。3点目くらいからは札幌の選手の集中力が切れた感じになってしまったので、やはり良い時間帯に一気に攻め立てるのは重要だなとしみじみ思いました(先週のことは記憶から消したい)。

攻守に危なっかしい場面はいくつもあったのでまだまだ上昇する余地はあると思いますが、前節の結果を引きずらずに勝ち切れたのは本当によかったです。今日は気持ちよく飲めるぜ!

 

氣志團以外にベースボールシャツの抽選効果もあったのでしょうか、金曜開催にも関わらず観客は20,000人越え(ちなみに自分はシャツ当たりました、やったね!)。

昨年のDA PUMPに続き今年の氣志團と、なにやら金Jの企画がすごい縁起物になりそうな予感がします。実を言うと札幌に大勝すると未だに2012年のことがフラッシュバックするので一抹の不安があるのですが・・・。昨年のDA PUMP同様、氣志團のパフォーマンスによる良い流れが生まれて、変なジンクス、というより自分の杞憂が雲散霧消することを祈ります。

 

ところで、この写真かなり気に入っているんですが、キャンペーン終わったらもう使われないんでしょうか。特にアデミウソンがツボすぎるので、ぜひ再利用していただきたいところです。氣志團のフロントマン綾小路氏いわく「街で見かけても絶対にケンカを売らない」そうです。これでアデミウソンのセカンドキャリアも安泰ですね。引退後は「俺んとこ来ないか?」と引き抜かれるはずです。

 

上手いこと落ちてませんけど、早く飲みながらDAZNで見返したいのでここらで了。